小規模企業のほうが成功しやすい

小さいがゆえに成功する業務改善

業務改善は小さい規模の方が成功すると言われています。それはどうしてでしょうか。
小規模の企業、いわゆる零細企業は社長である経営者が会社のほとんどを把握していると言ってもいいでしょう。
その人がルールとなり、会社を作り上げているのですから会社の全体像を把握しているはずですよね。

小さい規模であったり係る人が少なければ少ないほど、業務改善はやりやすい傾向があります。
一人の改善をすれば良いのですから、すぐに取り組めるものなんですね。

大企業の業務改善の難しさ

しかし大企業となると、その業務改善の難しさは急に難易度があがります。その理由は何でしょうか。
そう、係る人が多くなるからですね。係る人間が多くなると、伝言ゲームが発生してしまうので、一つの意思を伝えることが非常に困難になります。大企業で改善が進まないのはこういった理由もあります。

わかっていても改善活動のための施策を打てない場合があったり、あえて打たない場合もあります。
それが大企業の改善の難しさと言ってもいいでしょう。

規模が大きい企業の失敗例

例えば企業で取り組まれている改善方法として見える化という方式があります。
日々の業務であったり数値を見えるようにデータ化し、公表することでその業務にかかわる担当者の意識を変化させていくという事でこの取り組みが行われます。

この見える化の難しいところは、数値から見る結果と原因の追求は可能ですが、それで止まってしまうということでしょう。
問題の原因はわかった、それをメンバーにしらしめることも出来ましたが、当の当事者が改善する意識が芽生えないと改善活動にはつながりません。
結局上司が「こうするように」と言って、なあなあになって終わってしまうというのが大体のパターンではないでしょうか。

見える化の改善で大切なのは、見える化して改善点の指摘をした後にどのような行動をとったかという事につきます。

成功例のひとつ

では成功するケースとしてどういったものがあるのでしょうか。
一つの例としてあげるのが、エンジニア、営業、運用業務それぞれの担当者を集めて席を隣同士で仕事を実施してみたのです。

それぞれは得意分野が全く異なります。しかし販売するものは同じなので、開発しているシステムに関してそれぞれの部門の担当者は他の部門のシステムに対しての関わり方を全く知らなかったことがわかったのです。

結果それぞれがシステムについての議論を行い、それぞれが満足行くような方法を考えるように鳴ったのです。
これは管理者が定期的にミーティングを実施するというよりも、現場の担当がどのように把握するのか、協力しあうのかが重要であるという裏返しでもありますね。