品質管理で業務改善

品質管理による業務改善

みなさんは業務改善という言葉を聞いて、どういうものを想像されるでしょうか。
言葉だけ聞くと難しいものであったり、非常に大変そうというようなイメージを持たれることが多のではないでしょうか。

業務改善はそんなに難しい事ではありません。
日々の生活で置き換えると、炊事場の洗い物を洗うときに、自分なりの洗う順番とか手順とかがあるはずです。
箸から洗う人もいれば大きな皿から洗う人もいらっしゃるでしょう。
その後の流れを考えながら自分なりの順番を決めているはずです。これが改善活動なのです。
仕事を行う中でベストプラクティスを見つけていくことが改善活動と言っても過言ではありません。

一見品質の管理と業務改善は別の物に見えますが、非常に近いところにあります。
品質の管理をすることが業務の改善に繋がるのです。では詳しく業務改善について見てみましょう。

業務過程の上流の品質を管理する

仕事の中で上流の業務は非常に重要な位置をしめます。
そこがおろそかになってしまうと、その下流の作業であったり、完成に大きく影響を及ぼしてしまいます。

例えば家を建てる場合、上流の作業が土壌の調査であったり基礎づくりとなります。
下流に行くにしたがって、家の形をなしていきます。
この時上流にあたる土壌調査や基礎の部分でしっかりと品質を守っていないと、建物が完成した時に欠陥が見つかった場合、非常に大きな損失になります。

もし上流過程で何かのトラブルが感知できていれば、調査費用や基礎づくりの段階でリカバリーが効きます。
それまでに費やした費用の損害だけで済むのですね。
かし家が建った後で何かのトラブルが発覚した場合は、家を建てた費用まで損害として発生してしまいます。

問題の芽は早く摘んでおくことに越したことはありません。

リソースの使い方

品質を高める上で、利用出来るリソースをうまく利用することは非常に大切な事です。
先ほどの上流過程での品質を高めることにもつながりますが、ものづくりにおいても最初の作業が後の作業に大きく影響を及ぼします。

例えば商品を作った後にサポートの体制を大きく整えるより、商品を作る際に構造やデザイン、ユーザビリティなどを十分に検討して商品を作ったほうが後々に与える影響は少なくて済みます。

上流過程を手抜きでやってしまい、後々に対応するためのコールセンターの規模を大きくしたのでは品質の管理どころではなく、費用が非常に大きくかかってしまいます。

品質を管理することで、その後の業務改善が見込めて、しかもお客様からは褒められるので一石二鳥ですね。
現在の日本の経済を支えているのも、この上流の過程の基板がしっかりしていたので、日本のクオリティが上がったということも言えるのではないでしょうか。