個人のモチベーションを高める業務改善

モチベーションを上げるには

企業は人なりとはよく言われますが、やはり勢いのある企業においてはそこに働く従業員の顔もいきいきとして明るい表情をしています。
あるベテランコンサルタントのコラムには、「その企業が近く倒産するかどうかは、社内を訪れたときに社員の顔色を見るとわかる」というような内容が見られたりします。
経営者や人事管理者が炊きつけても、実際に業務を行う人のモチベーションが著しく低いような場合には業務改善は無理でしょう。
業務改善をこれから行おうとするのであれば、まずは働く個人のモチベーションが適切に高まっているかどうかを見る必要があります。

「諦めムード」が漂っていませんか?

従業員のモチベーションが低い企業というのは、簡単に言うと「諦めムード」が漂う企業と言えます。
この場合の「諦め」とは
・自分が努力をしても何にもならない
・自分の意見なんて言っても聞いてもらえない
・改善してもすぐ悪くなってしまう
といったような個人の力や努力が認められず後ろ向きの気持ちとなってしまっていることで生じます。

どこの企業にもシニカルな考え方をする人というのは一人二人はいるものですが、その人数が増えすぎると「諦め」が「社内のムード」そのものになってしまい、数人ががんばろうと前向きな声をかけてもそちらの声が早く消えてしまったりします。

ちなみに最近の記事を見ると、企業側が採用したいと思う人の条件として「起爆剤となるような人物が欲しい」というものが上位になっています。
参考記事:人事担当者が「採用したい×採用したくない」と感じた瞬間

「考え直すこと」が重要

不景気を打破できる勢いのある若手が欲しいという意見はよいのですが、裏返すとそれを新しく採用する人に求めなくてはならないほど、社内の雰囲気に諦めムードが漂っている企業が増えてきているのかもしれません。

社内における業務改善は、何も経費削減など経済的な効果のみでなく、積極的に行うことで従業員のモチベーションを高めることができるものでもあります。
業務改善をすることとは、つまり自分が今取り組んでいる業務内容をもう一度「これでよいのか?」と考えなおし、よりよい方法を見つけて実践していくことでもあります。
普段惰性でやっている仕事であっても、考えなおすことによってさまざまな改善点が見つかり、それによって自分の仕事内容が楽になることもできます。

小さなことでもよいので、その人の努力によって社内の状況が改善したという事実があることで、個人のモチベーションはぐんと高まることでしょう。