情報の質を高めて信頼を得る

「もう頼みたくない」と思われていませんか?

突然ですが次のような場面を想像してみてください。
自宅マンションでくつろいでいたら、突然屋根からポタポタと水が垂れてきてしまいました。
おかしいな?水漏れかな?と思ってすぐに電話帳にあった配管業者さんに電話をかけ、修理担当者さんに来てもらいました。

あなた「上の階からの水漏れですか?」
業者さん「そうだと思いますけど、調べてみないとわかりません」
あなた「すぐに治りますか?」
業者さん「さぁ…。とりあえず見てみないことにははっきり言えません」
あなた「こういうことはよくあるんでしょうか?」
業者さん「まあ、時々ありますね」

その後業者さんは黙々と仕事をして、1~2時間程度何か作業らしきことをしたのち「終わりました」とだけ言って帰っていきました。
修理後は水漏れが起こることはありませんでしたが、何が原因であったかやどういう処理がされたのかということについては報告があるわけではなくそのまま請求書が送られてきて終わりとなったのでした。

プロの仕事に必要なもの

この配管業者さんは配管を直すという仕事については一流の腕前を持っていたかもしれませんが、おそらくもし同じような水漏れがあったとしてもおそらくほとんどの人は同じ業者さんに頼もうとは思わないはずです。
では同じような水漏れが起きたとして、以下のような会話がなされたとしたらどうでしょう。

あなた「上の階からの水漏れですか?」
業者さん「その可能性は高いですが、集合住宅の場合には真上の部屋でないところでの水漏れが原因のこともあるんです。ちょっと調べてみますね」
あなた「すぐに治りますか?」
業者さん「通常の水漏れであれば古くなった部品を交換するだけで済むので半日くらいで修理できます。ですが、もしはっきりした原因がわからないときにはすみませんが少し時間がかかってしまうかもしれません」
あなた「こういうことはよくあるんでしょうか?」
業者さん「水漏れそのものはマンションならかなりよくありますね。中にはトイレの水が逆流したりとか、大変なこともあるんですよ」

どうでしょうか。
修理後にはどこが壊れていたかについて説明がされ、交換した部品と修理代金の概要をお知らせして帰っていきました。
同じ請求料金がきたとしたらきっとそのあと似たようなことが起きたら、二番目の業者さんの方に頼みたいと思うのではないでしょうか。

プロとしての仕事では、その仕事そのもの以上にクライアントに対してきちんと説明ができるコメント力が必要になります。