エストコーポレーション「クエスト制度」

エストコーポレーションの取組

2015年、リクルートキャリア主催のグッド・アクションを受賞した企業に、エストコーポレーションがあります。
このエストコーポレーションは、クエスト制度という制度によってこの賞を受賞しました。

社員自らが仕事と報酬をつかみ取りできるという制度です。
どうしてこのような制度を作ろうと思ったのでしょうか。

クエスト制度の立ち上げの理由

なぜクエスト制度という制度を立ち上げようと思ったのかというと、業務拡大による大量採用がきっかけだったといいます。
2012年は20名程度の採用だったものが、翌年は40名ほどの採用となり、社員が一気に増加したことでコミュニケーションが全く取れなくなってしまったのです。

すると社員はこの部署でこのミッションがあるので来てほしいという募集をかけてきたのに、彼らの意識は会社よりも仕事内容について向いてしまうという状態でした。
当時、社長は部署ごとに独立採算制を採用しており、これも社員の帰属意識を会社ではなく、部署に向けてしまった要因となったようです。

部署に帰属意識が向くと、自分たちが稼いだお金が新規事業にばかり反映されてちっとも面白くない、還元されていないという不満が出てきます。
独立採算制を取り入れているので、これが当然なのですが、やはり、革新性のある事業を継続することがベンチャー企業の魅力、ということで、社内コミュニケーションはますます重要課題となっていきました。

エストファミリーとクエスト制度

そこで誕生したのがエストファミリーだったのですが、クエスト制度を立ち上げたのは、帰属意識に加えて社員に二極性が見られたからです。
ある社員は時間をかけて作業する、でもある社員は時間内で仕事をさっさと切り上げて帰っていく、こういう状態になりました。

社員の生活もいろいろで、年齢が上がっていくについてて家庭ができる、子供が生まれるなど、次第に働き方を考えるようになります。

効率よく仕事を終えていく社員を評価することは当然だけれど、残業はしないのでプラスオンの給料がない、時間がかかる社員は残業することになるのでプラスオンがある、という状態です。
そこで登場したのがクエスト制度です。
基本給のほかに業務給を作って、仕事を新たに獲得した社員について報酬がプラスオンされるという制度を作ったのです。
これによって、効率よく仕事を早くこなす人ほど、クエストに参加できて報酬を得る事ができるので、ほかの社員についても効率よく仕事をしようと考えるようになり、会社全体が効率のいい業務を遂行できるようになったのです。

勿論浸透するまでは社員に対してなども説明を重ねて理解を得ること、また各ファミリーに対し、目的、趣旨を説明するなどして、時間をかけたということです。