トヨタの「時間術」を現場で活かす

トヨタの時間術とは

仕事ができる人は段取りがいい、という共通点がどの労働者にもあります。
段どりは目的を確認し、目的に必要のないものは無駄になるので省いていく、これがトヨタのやり方なのですが、トヨタの時間術はさらに奥深いものがあります。

ここで、トヨタの時間術について学んでいきましょう。
まず、仕事をするとき、自分がどういう状態なのかを考えてみてください。
急いでいる仕事なのに着手できずイライラする、仕事は腰を据えて予定を考えるよりも五月雨式でやっていく、業務中に5分時間が空いてもこれをしようという仕事がない、困ったことが起こっても乗り切れる、まずい!と思ってもとにかくやり切りたいタイプ、いかがでしょうか、先ずはこれをチェックしてみてください。

そわそわ、ボーっとするなら手持ちのムダ

業務は一つではなく、通常多くの方が複数、同時進行していると思いますが、その中でもっと業務を減らしてくれたらいいのになんて思っている人も生尾でしょう。
しかし複数業務を持っているということはプラスになる事なのです。

手持ちのムダというのは、前の工程や担当者から仕事が回ってこないので、作業や仕事をスムーズに行うことができず待っているという状態です。
家庭でいえば、家族全員食卓にそろって食べるばかりになっているのに、メインディッシュが来ないのでお預けを食らっている状態です。

営業が必要なデータをくれないから事務が仕事にならないというのも手持ちのムダです。こうしたことを無くすために必要となるのが、2つのステップです。

手持ちのムダを無くすステップ

仕上がり、時間が大きく違うのは手持ちのムダ時間が少ないか多いかで変わってきます。
手持ちのムダを無くすには、2つのステップがあります。

一つは仕事の依頼相手の所要時間の確認を行うということです。
データ集計に必要な時間を営業の方に確認、その所要時間をほかの仕事のスケジュールに反映させるということです。

二つ目は自分のスケジュールを俯瞰し、ほかの業務と合わせてパズルのように予定を組むということです。
複数業務を担当していると手持ちのムダということについては強み、プラスになるといいましたが、1つの業務しか担当していないという状態なら、誰かに依頼したい仕事が完成するまで、完全なむだ時間となります。
複数の業務をしていればその時間をほかの業務に当てる事ができるので、プラスになるということです。

こうしてスケジュールを組むときに、船体のリードタイムが長い業務について、早めに着手するということを心がけていけば、納期に遅れるということもなくなっていくのです。
会議の合理性などを考慮する場合、隙間時間にできる仕事を用意しておくといいでしょう。