リスクマネジメントの資格の種類と取得方法

リスクマネジメントの必要性が高まる中で注目される資格

大手企業も中小企業も、また個人事業主もリスクマネジメントに関して深い知識を持ち、企業内で徹底し経営者も従業員も内容を理解し行動すること、リスクマネジメントの周知徹底が求められています。

リスクを改善しその管理をしっかり行っていなかったことで、従業員が不祥事を起こしたり、企業内の問題が大きく露呈するなど、現代ではこうしたことが倒産に直結する問題となってしまった企業も少なくありません。

そんな中、企業内にリスクに関する専門的知識を持ち、リスクマネジメントの専門家という人材を育てることが急務といわれています。

そこで注目されるのが日本リスクマネジメント学会認定資格です。
日本リスクマネジメント学会、「日本RM学会」の認定資格はリスクマネジメントの専門的知識を持つ資格確認を制度により行っています。

リスク・プロフェッショナル制度という制度で、学会内資格の認定業務に就いては、日本リスク・プロフェッショナル協会「日本RP協会」が行っています。

この認定には、リスクマネジメント・アドバイザー「RMA」、リスクマネジメント・コンサルタント「RMC」、ファミリー・クライシス・カウンセラー「FCC」、リスク・アンド・クライシス・カウンセラー「RCC」があります。

この資格を取得することで学会の活動また危機管理カウンセリング研究所の活動などに参加できるようになります。

それぞれの資格の特徴とは

リスクマネジメント・アドバイザー(RMA)はファミリー・リスクマネジメント、また中小企業リスクマネジメントの専門家としての認定です。

リスクマネジメント・コンサルタント(RMC)はビジネス・リスクマネジメントとインターナショナル・リスクマネジメントの専門家としての認定となります。

ファミリー・クライシス・カウンセラー(FCC)はリスクマネジメント知識を有する家庭機器カウンセリングの専門的知識を持っていると認定されます。

リスクマネジメントの専門知識を持ち企業危機管理のカウンセリング知識を有している専門家としての認定となるのがリスク・アンド・クライシス・カウンセラー(FCC)です。

それぞれに資格試験がある

これらの認定資格にはそれぞれ受験資格、資格試験があります。
RMAは学歴不問ですが、リスクマネジメントについて1年以上学習、若しくは半年以上RMに関わり成年に達し学会に入会していることが必要です。
試験は筆記試験3科目、90分で行われます。

FCCも学歴不問ですが、カウンセリングについて1年以上学習、若しくは半年以上カウンセリング実務に関わり成年に達し学会に入会していることが必要です。
試験は筆記試験3科目、試験時間は90分です。

RMCはRMA若しくはFCCの資格認定試験に合格し半年以上コンサルティング実務を学習した人が受験できます。
試験は筆記試験3科目、試験時間は90分です。

RCCはRMAまたFCCの資格認定試験に合格し、半年以上カウンセリング実務を学習した人が受験できます。
試験は筆記試験3科目、試験時間は90分です。

受験費用や試験会場などは日本リスクマネジメント学会のホームページで確認してください。

また公認会計士や税理士、社会保険労務士、中小企業診断士、司法書士、行政書士などの公的資格を保有されている方、経営士、ファイナンシャルプランナーなどの資格を有し、学会に入会した人については、論文、レポート提出でRMAの資格認定を受けることができます。