仕事と作業。
同じような言葉ではありますが、まったく意味が異なるものです。
日本語としての定義として言いたいのではなく、ビジネスシーンに於ける意味合いという点ですが、言うなれば作業は誰でも出来ます。
言われた事を行っていれば良いものであって、そこに自分自身の思いは必要ありません。
倉庫での流れ作業を「流れ仕事」とは言わず「作業」と称するのは、マニュアル通りに行うだけで良いからです。
一方の仕事は目的を持った上で行うものであって、時には臨機応変さが求められます。
その際、自分自身のスキルによって結果が左右されますので、仕事は責任重大なのです。
レトリックではありません
この違いをただのレトリックとしか思わない人もいるかもしれませんが、作業は誰でも出来るものであって、だからこそ仕事に誇りを持つべきなのです。
もちろん作業もとても大切です。
正確な作業が求められる事もあれば、正確な作業をコツコツと積み重ねる事が仕事だという人もいるのです。
ですが、この言葉の違いを理解しておく事によって、ビジネスマンとしての才覚もまた、変わってくるのです。
もちろんシチュエーション次第ではあります。
先に出てきましたが、倉庫の流れ作業の場合、自分の考えであれこれ行うよりも、言われた通りに行う方が一番良いのです。
マニュアルが構築されている以上、そこにバイタリティやセンスなど必要ありません。
黙々と言われた事を正確に行っていれば良いのです。
それが一番大切な事なのです。
ですが営業に行って相手を話をしなければならない時、ある程度マニュアルに沿ってお話はするでしょう。
ですがどのような展開になるのかは相手次第になりますので、自分自身のバイタリティやスキルが求められる事になります。
そこでしっかりと話をまとめて成約・契約を勝ち取る事こそが仕事なのです。
作業と仕事の違い
微妙な言葉のニュアンスかもしれませんが、自分自身が行わなければならないのは作業なのか仕事なのかの判断もとても大切です。
自分自身の判断力が必要ないシチュエーションで自己主張をと思ってしゃしゃり出て失敗してしまっては意味がありません。
むしろ作業は徹底した合理性の元で行われている事が多いため、黙々とこなすのが一番良いのです。
ですが仕事にはマニュアルなどありません。
時にはマニュアルがまったく通用せず、どうする事も出来ないようなシチュエーションと向き合わなければならない時もあるのですが、それらは基本的に自己責任です。
どちらがビジネスマンとしての才覚を求められているのかは言うまでもありませんが、だからといって作業の時にまで仕事だと思って頑張る必要はないのです。
臨機応変にどちらなのかを見極める目も大切になってくるというお話ですね。