RICHO

Dr.Sum EAとは

業務改善にシステムをうまく取り入れ、かつ成功させた例として大手OA機器メーカーである株式会社リコー(RICOH)での方法があります。

株式会社リコーでは、企業活動をする上でそれぞれの担当部署が集める情報を集約しそれを適切に活用していくためのシステムとして「Dr.Sum EA」を導入しました。

Dr.Sum EAとは社内で利用しているパソコン同士を一つのプラットフォームでつなぎ、そこから誰でも必要なデータを引き出せるようにしたものです。

同じ社内なんだからそんなのできて当たり前じゃないかと思ってしまいそうですが、規模の大きな企業においては扱う情報の量も質もそれぞれ担当者によって必要なものが異なってくるので、欲しいときに欲しい人のところにすぐに情報が手に入るようにするということは思っているほど簡単ではありません。

Dr.Sum EAで扱われた情報は、経営者から末端の事務担当者まですべてが一元的に管理されており、現在行っている事業での収益性や販売実績についてのデータをリアルタイムに集計、分析できるようになっています。

情報共有システム「BI」

このような業務用の情報共有システムのことを「BI(ビジネス・インテリジェンス)」といいますが、使用するために何か特別な技術講習や研修が必要ということもなく、普段から使い慣れているオフィス系ソフトやインターネットブラウザを使用して閲覧が可能になっているところが特徴です。

Dr.Sum EAはリコーだけでなく全国の企業に広く用いられており、実績が重なることでより利便性を高めるという状況の中でユーザーを増やしてきています。

同様の情報共有ツールはDr.Sum EAの他にもたくさんあるのですが、それらを導入するときの一番のネックとなるのは、まず導入のために新しい技術や操作方法を身につけなければいけないという煩雑さにあります。

普段からハードウェアに深く触れている人はともかく、通常は事務作業や営業周りがメインとなっている人たちにとっては、それまで使い慣れた機器ではないものを覚えろと言われてもなかなかすんなりと入っていくことができます。

Dr.Sum EAが高い評価を得ているのは、そのシステムの優秀さだけでなく、パソコンにあまり詳しくない人たちにとっても簡単に使用ができるようなUIをきちんと備えることができていたというところもあります。

内部DBエンジンも複雑さのないシンプルな方法でまとめているので、サーバーに負担をかけることもありません。